パニック速報

The next stage is paradise…

東條希「あれ・・・?お肉さんが焼かれてる・・・?」

焼肉家、「どすこい焼肉」で迎えた食べ放題160分
先発小泉がおにぎり大量注文、炭火も勢いを見せず生焼けばかりだった
焼肉家中に響く腹の音、どこからか聞こえる「ラストオーダです」の声
無言でおにぎりを食べるアイドル達の中、焼肉だいすきアイドル東條は独りトイレで泣いていた。
メニューで見た特上カルビ、特上ロース、ホルモン、そして何より〆のおうどんさん・・・
それを今の食べ放題で食べることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすればえぇんや・・・」東條は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、東條ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい便座の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰りにコンビニでカルビ弁当買っていこかぁ」東條は涎を垂らしながら呟いた
トイレから出て席に戻った時、東條はふと気付いた

「あれ・・・?お肉さんが焼かれてる・・・?」
トイレから帰った東條が目にしたのは、網一面を埋めつくさんばかりの肉だった
火傷しそうなほどに肉汁が弾け、食欲をそそる肉の焼ける音が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする東條の腹に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「のぞみちゃん、早く食べて」声の方に振り返った東條は目を疑った
「と・・・特上ロースさん?」  「なんだ東條、お腹減ってないの?」
「お・・・おうどんさん?」  「なんだのんたん、かってに会計しようとしやがって」
「特上カルビさん・・・」  東條は半分パニックになりながらテーブルの大皿を見回した
1番:特上ロース 2番:レバー 3番:ホルモン 4番:特上カルビ 5番:ミノ 6番:ユッケ 7番:冷麺 8番:焼きうどん 9番:ジャイアントパフェ
暫時、唖然としてた東條だったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には空腹感など無かった
「食べる・・・食べられるんや!」
絢瀬からトングを受け取り、網上の肉を掻っ攫う東條、その口に光る涎は腹ペコとは無縁のものだった・・・

翌日、トイレで冷たくなっている東條が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った



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