パニック速報

The next stage is paradise…

中古革靴のすゝめ

メリット

現代に10万するものが1万で買えるから

革は分厚く少し磨けば輝きだし、接着剤をほぼ使わず職人が丁寧に縫い糸で張り合わた作り。今の時代に作られてるそのレベルの靴は新品10万超、中古でも3万は下らない。

それが特に米国製の1960~80'sの革靴に限っては1万、下手すりゃ5千円で買える。この品質でこの安さはコスパとしては最強、見えっ張りなボンビーにオススメね。まあこれが買う一番の理由。


写真は Florsheim Varsity 60's

靴を蘇生させる楽しさ

これは完全に嗜好としてだけど。もちろん本当にもう使えないレベル、革に亀裂、酷いすり減り等あれば厳しいが、ちゃんと見定めさえできれば埃かぶってたり、汚れや傷入ってるものでも上記のように靴は綺麗に生き返る。それを自分の手で修理して汚れ落として保湿して磨き上げてピカピカにするまでの工程が凄い楽しい。どれぐらい変わるかって言うとこんな感じ

副産物として、靴の見定め力、メンテナンス力の上達があるけど、そんな作業なんてめんどくせえ!って思うなら靴の修理屋(RESHやらミスターミニットやら)でクリーニング依頼したほうが手っ取り早い。そうすりゃついでに日々の簡単なメンテとか履き方とかもプロから聞けるわけで。クリーニング代2500円ぐらいで出来たはずなので初めはそうしてみてはどうかな。

デメリット

サイズ

新品の靴ならサイズ展開あるわけ。しかし古靴は一点モノ。特に24~26cm(スニーカーサイズで言えば25~27cm)あたりのサイズがなかなか見つからない。仕入れされる米国靴って元はといえばビッグなアメリカ人が履くために作られてたためジャップが履くサイズなんてあまり作られてなかった。俺もこのサイズというものに苦しんでいて、おっ、これいいじゃーん!って思ったらクソデカサイズで諦めたことなんて多々ある。そして以前の人の履き癖も気になる。

衛生面

人の汗や汚れ、もしかしたら以前履いてた人の水虫菌もあるかもしれない。それ以前に下着や歯ブラシと同じで人が一度でも使ったものを買いたくないって思うかも。古靴に抵抗がある人の大半の理由がこれだとおもう。

メリット・デメリットを天秤にかけ買うべきだと思う理由

デメリットを潰していこう、サイズに関してはもう宝探しみたいな感じで逆に楽しむ。掘り出した時の嬉しさもあるし、探していくうちに思わぬ情報を手にすることも多い。元の履き癖なんかもよっぽど変でない限り自分の足に革は馴染んでいく。衛生面に関しては俺は下着歯ブラシと同等とは思ってない。ここの住み分けできるかどうかで壁があるかな。水虫等の菌に関しては、エタノール等で消毒して風通しのいいとこで保管しとけば正直今まで感染ったことないし、全然問題ないと勝手に思ってる。不安ならさっき言ったように修理屋のクリーニングに出すとほぼ心配なく履ける。

あとは古靴にしかない味の出方(古臭いとはまだ別、伝わりにくい)、その靴の歴史を知ることの楽しさetc...

金銭面においてのメリットも補足。もしサイズが合わなかったりした場合の損も出にくい、例えばヤフオクで中古で買ったものは大抵それに近い値でまた売れる。綺麗に手入れしなおせば逆に儲けが出るかもしれない。そう思ってしまうからどんどん買って歯止めかからなくなる...のはご愛嬌ってことで