パニック速報

The next stage is paradise…

メモ(見ないで)いいです

わたしね、とても怖い夢を見たの

夢?

あなたが、もう二度と会えないほど遠いところに行っちゃって
なのに、世界中の誰もかもが、そのことを忘れちゃって
わたしだけが、まどかのことを覚えているたった一人の人間として取り残されて
寂しいのに、悲しいのに、その気持ちを誰にも分かってもらえない
そのうちに、まどかの思い出は、わたしが勝手に作り出した絵空事じゃないかって
自分自身さえ信じられなくなって
うん、それはとっても嫌な夢だね
でも大丈夫だよ
わたしだけが誰にも会えなくなるほど遠くに一人で行っちゃうなんて
そんなことありっこないよ
どうして、なぜ、そう言い切れるの?
だってわたしだよ?
ほむらちゃんでさえ泣いちゃうような辛いこと
わたしがガマンできるわけないじゃない
あなたにとっても、それはガマンできないほど辛いこと?
そうだよ
ほむらちゃん、さやかちゃん
マミさんに、杏子ちゃん
パパやママやタツヤ
それに、ひとみちゃんやクラスのみんな
誰とだってお別れなんてしたくない
もし他にどうしようもない時だったとしても、そんな勇気わたしにはないよ

あ、あぁ・・・
そう、そうだったのね
それがあなたの本当の気持ちなら、わたし、なんてバカな間違いを・・・

やっぱり、認めちゃいけなかったんだ
あの時わたしは、どんな手を使ってでも、あなたを止めなきゃいけなかった

まどか?

ん?

あなたにはね、どれほど辛いことだと分かっていても、それを選択できてしまう勇気があるの
あなたが、あなたにしか出来ないことがあると知った時
あなたは、自分でも気づいていないほど、優しすぎて、強すぎる
わたしね、知ってるんだよ

ほむらちゃん?

そっか、やっぱりまどかも何も覚えてないんだね

もしかしたら、あなたは幻かもしれないって
誰かが用意した偽者かもしれないって思ってた
でなければ、こうしてまた会えるなんて、どう考えてもおかしいもの

でも分かる
あなたは本当のまどかだわ
こんなふうに一緒に話ができて、もう一度またやさしくしてくれて、本当にうれしい
ありがとう、それだけで十分に、わたしは幸せだった
もう行くわ
わたし、まだやり残したことがあるから

ほむらちゃん?

どうしちゃったんだろう、ほむらちゃん






ダメだよ、ほむらちゃん
独りぼっちにならないでって、言ったじゃない

まどか・・・

何があっても、ほむらちゃんはほむらちゃんだよ?
わたしは絶対に見捨てたりしない
だから、あきらめないで

ごめんなさい、わたし、意気地なしだった
もう一度、あなたと会いたいって
その気持ちを裏切るくらいなら
そうだ、わたしはどんな罪だって背負える
どんな姿に成り果てたとしても、きっと平気だわ
あなたがそばにいてくれさえすれば

さあ、ほむらちゃん、一緒に

ええ

ほむらちゃん、怖くない?

ううん、大丈夫