今日は年に一度のおちんちん様の”御勃起"(みぼっき)の日だ
神社への道には屋台がずらりとひしめく
年に一度のお祭りだ
遠くから太鼓の音が、客を呼ぶ花火が聞こえる
ぼくも浮ついた気持ちを抑えきれず、カンタとタゴサクとともに神社へ向かう
学び舎で一緒の同級生のいつもとは違った浴衣に目を奪われつつも、
りんご飴を買ったり、金魚すくいをして楽しむ
そして午後8時10分
おちんちん様が勃起する時間だ
神社の祠の扉が開かれる
毎年見ても緊張する瞬間だ
おちんちん様の威風堂々たる勃ち姿が僕たちの目に飛び込んでくる
村の子供はこれを見て心に刻むのだ
ぼくたちもおちんちん様のような立派なちんちんに鍛え上げよう、と
対照的に村の女の子の姿はあまり見かけない
やはり恥ずかしいようだ
それでも怖いもの見たさで拝見する者も少なからず存在する
顔を手で多いながら指の間からチラチラ見ている子、
興味津々といった様子で、男の子を押しのけて見ている子もいる
おちんちん様は村のこどもの憧れなのである