パニック速報

The next stage is paradise…

たった1人の感染者が地方都市にコロナを持ち込むとどうなるか?

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bunshun.jp

新型コロナウイルスは、感染の勢いが収まらない東京だけの問題ではない。感染者が滅多に出ない地方でも大きな影響を受けているが、特に感染した本人が受ける心理的なダメージは首都圏以上かもしれない。

一人の女子大生が東京でコロナに感染して帰宅したことで、知事は緊急会見を開き、大規模なPCR検査が行われ、通っている学校は閉鎖。地元では尾ひれが付く噂が広がる……。そんな大騒動がいままさに起きているのが島根県だ。

発端は大きなニュースになった東京・新宿でのクラスターだ。新宿シアターモリエールで6月30日~7月5日の間、全12公演が上演された舞台「THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-」。主催者のライズコミュニケーションは7月15日、公式ホームページで出演者17人、スタッフ8人、客34人の計59人が感染したと発表した。

その客のうち1人が島根県出雲市に住む10代の女子大生だと判明したのは、7月14日のことだった。

アルバイト先の従業員や客が続々とPCR検査の列に加わっていった。この時点で「検査人数1000人」と行政関係者が見立てていたという。感染拡大の防止には必要な検査とはいえ、わずか1人の感染に1000人調べなくてはいけなくなるのである。

ただ、検査を受けた全員が陰性だっただけでは、女子大生をめぐる騒動は幕引きとはならなかった。出雲市内で話を聞いてみると、その後も対応が続いていることが分かった。

「女子大生のアルバイト先の焼き鳥屋で食事をしたことがある男性が自主的に自宅でこもっている」(60代、女性)

「地元のスポーツ大会開催が今回の騒動で吹っ飛んだ」(70代、男性)

「今回の感染者判明で、自治会の集まりが中止になった」(70代、男性)

「女性と言うだけで、コンビニでレジに並ぶと爺さんがビクッとする」(40代、女性)

「これが田舎なんだ。人口密度が低く、ホストクラブもない。普通の生活をしていれば、感染の機会はまずない。世の中は『ウィズ・コロナ』というが、田舎ではまだ珍しい。だから、よそからウイルスを持ち込むと大変なことになるよ」