パニック速報

The next stage is paradise…

家族

2021年1月のこと。
「普段はよく食べるのにまったく食事をしない」
「隠れるようにおとなしく動かない」
異変に気付き、動物病院に連れて行くこととなりました。



・・・





糖尿病でした。
はじめてそこで聞いた時、ショックで腰を落としました。
ネコでもなるのか、と。



症状の前兆として
「飲む量が多くなる・飲み容器以外のところで飲むようになる」
「尿の量が多い」 など、
たしかによく飲むなとは思っていたのですが、
これがサインだと知らずに・・・もう少し早ければと思うと・・・



しかし、ネコは言葉で人間に伝えることはできません。
特に肥満、高齢な子はなりやすいみたいです。
早期発見が大事です。飼われている方がいれば、
普段より摂取量が増えてないか気にかけてあげてください。



そこから毎日治療の生活。

インスリンというホルモンが通常分泌されて血糖値をコントロール
してくれるのですが、この病気によりそのはたらきが阻害され、
必要な糖分が取り込めず高血糖になってしまいます。

そのため、薬の投与が必要になります。
うちの場合は症状が進行していたため、まずは入院することに。

ここからは、家の外にも出させないようにしました。
あれだけ好きだったのに。




毎日決まった時間に食事を与え、決まった量だけインスリンを投与。
投与の量は定期的に動物病院に通い、調整をしていました。

それさえすれば後は普段通りの生活。
順調にすべてうまくいっているかのようでした。



しかし、少しずつ異変があらわれはじめます。




・・・




それは2022年12月頃、いつものように病院に通い、
インスリン投与量の相談をしていた時のこと。

「普段より体重が軽くなっていますね」

5kgほどあった体重が急に落ち、4.5kgほどになります。
食欲はあるのになぜだろうと思っていました。

翌年の1月、2月も少しずつ体重が落ち、
3ヶ月足らずで4kgになることに。

3月。
ある日を境に食事を拒否するようになります。
しかし、インスリン投与しないといけないと思っていたので
いつも通り注射をします。



ここで注意なのは、必ず食事を摂った時だけ投与すること。



・・・




治療を続け約2年後の
2023年3月17日、午前0時頃。

突然、痙攣を起こし倒れこみます。
よだれを垂らし、ぐったりとして。



低血糖でした。
糖尿病の逆で血糖値が下がりすぎて起こるものです。
やってしまったと思いました。

仕事を休み、すぐさま病院に駆け込みます。
その日は入院をしてブドウ糖の摂取をしてもらい、低血糖の症状はなくなったのですが、

入院前と同じように食事はとらず、加えてあまり水も飲まなくなりました。
あげようとするけれど、いらないと意思表示をしてしまい、
5kgあった体重も3kg台に突入。
体をひょいと持ち上げたときには触ってわかるくらい骨だらけでした。



1週間ほど様子が変わらず、思い切って決心をした3月23日の夜。
動物病院に通い、あることを伝えます。







・・・






「このまま天国へ見送ります」


獣医さんにはいろいろと調べてもらってはいたのですが、体重が減少する理由は
明確な原因が特定できずこのまま治療を続けて
苦しむよりかは・・・と。


きっと本人もわかっていたんだろうな・・・って。
最後くらいは楽にいかせてあげよう・・・って。

もう立つこともうまくできなくなり、
倒れこんだまま少し体を動かすだけ。

仕事の時も倒れた姿が思い浮かんで涙が止まらず、
帰ったらずっとそばにいてあげようって。


そして・・・




2023年3月25日、午前4時30分頃。





・・・







大きく息を吸って鼓動はとまります。



約10年弱ほどの命でした。


今まで毎日注射をして痛かっただろうに。
今までよく頑張った、一番苦しんでいたのだと思います。
あれだけ温かかった体は床のように冷たくなっていました。


いつぶりにこんなに泣いただろう。
冷たくなった体を抱いて涙を落として。










・・・








もしみなさんにも大切な家族<ペット>がいるのなら、
普段と違った行動をとるようになったら気にかけてあげてほしいです。
少しでも早い発見が命を救えます。

異変は行動でしかあらわすことができません。
後悔がないように可愛がってあげてください。







ありがとうございました。